登山の運動強度

はじめの一歩

健康維持やダイエットのためにウォーキングやジョギング、ハイキングを選ぶことがあると思いますが、それらを運動強度の面から見るとどうなのでしょうか。

運動強度の値「メッツ」

 みなさんは、「メッツ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 「メッツ」とは、運動強度の値であり、数字で1~10台前半くらいの数値で表されます。

 1メッツが安静時で、10メッツが柔道、空手、ラグビー、10分間で1600mペースのランニング程度の運動強度になります。厚生労働省のホームページ等にメッツ表がありますので、参考にしてみてください。

登山の運動強度

 一言に登山といっても、登る山も様々、標高も様々、荷物の重量も違ってくるので、一概に○○メッツとは言い切れませんが、日帰りでもちゃんと装備品をそろえて登ると荷物は10kg弱になり、7~8メッツの運動強度になると思われます。

 この値は、平地をランニング(ジョギング以上)するのとほぼ同じ強度であり、ランニングは通常標高を上げず、数十分~1時間くらいで終わるのに比べて、登山は標高を上げて酸素濃度が低くなる環境で坂道を登る運動を数時間、半日~1日は継続します。1回の運動量から考えると、登山はランニングの数倍~十数倍になることが多いです。

注意点

 登山が高強度の運動ということがお分かりいただけたかと思いますが、高強度がゆえに、注意点があります。

痙攣

 主に水分不足が原因となり、足がつることがあります。歩行困難になり、自力下山ができなくなるおそれがあります。

バテ

 スタミナを使い切ってしまい、歩行困難になったり、心が折れたりします。

ケガ

 疲労が溜まった状態で歩き続けると、ふらつきや不注意により転んだり、木にぶつかったりしてケガをするおそれがあります。

まとめ

 登山の運動強度が高いことがお分かりいただけたと思います。軽い運動と甘く見て痛い目に合わないようにお気をつけください。

 こまめな水分補給行動食によるエネルギー補給を忘れずに、自分の体力レベルに見合った登山をしましょう。

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